トレカ・PSA買取専門店「トレカの買取窓口」新規事業立ち上げ|Webサイト制作インタビュー

公開日 2026/09/25 更新日 2026/09/28

プロジェクト概要

会社名株式会社Zanshin
トレカの買取窓口
会社概要トレーディングカード・PSA鑑定品の買取専門店「トレカの買取窓口」運営
ご担当者様エリアマネージャー 高橋様
新潟店 店長 高橋様
ご支援サービスマーケティング戦略設計/Webサイト制作/サイト保守
ご支援内容市場・競合調査
カスタマージャーニー設計
集客動線設計
サイト設計・デザイン・実装
計測設計
外部パートナーとの進行管理
公開後の保守
担当コンサルタント島村

事業内容について

― まずは事業内容を教えてください。

ポケモンカード、ワンピースカード、遊戯王、そしてPSA鑑定品を中心に、トレーディングカードの買取を行う専門店です。新潟店を2026年7月にオープンしました。

販売は行わず買取だけに特化しているのが特徴で、その分の固定費を買取価格に還元できる構造になっています。海外にも販路を持っているので、国内相場だけでなく海外需要も反映した査定ができる。新潟店は1店舗目で、ここから複数店舗に広げていく計画です。

立ち上げ課題:サイトは必要だとわかっていたが、「何のためのサイトか」が言えなかった

― ご相談いただいた当時、どんな状況でしたか。

完全にゼロからのスタートでした。新規事業として店舗を立ち上げるところだったので、ホームページは当然必要だろうと。ただ、それ以上のことが何も決まっていませんでした。

トレカ買取という業態では、MEO、LINE、広告、SNSと打ち手がたくさんあります。それぞれに詳しい方はいるんですが、「全体としてどう組み合わせるのが正解なのか」を示してくれる相手がいなかった。

一番困っていたのは、サイトを見た人がどうやって来店にたどり着くのか、その道筋が自分で描けていなかったことです。そこが空白のままサイトだけ作っても、たぶん機能しないだろうという感覚はありました。

― 数ある制作会社の中で、Myoshinを選んだ決め手は何でしたか。

最初の打ち合わせで、いきなりデザインやページ構成の話にならなかったことです。

「サイトの話をする前に、集客全体の話をさせてください」と言われて。まずトレカ買取の集客がどう成立しているのかを調査するところから始めましょう、という提案でした。

正直、オープン日が決まっていたので遠回りに感じましたし、早くサイトを作りたい気持ちのほうが強かったです(笑)。でも、その空白こそが自分の課題だったので、ここに向き合ってくれる会社は他になかった。それが決め手でした。

ホームページは「集客の場」ではなく「納得の場」だと定義された

― 実際に調査から入ってみて、いかがでしたか。

自分たちの思い込みが、かなり修正されました。

一番大きかったのが、ホームページの役割の定義です。僕はなんとなく「サイトを作れば人が来る」と思っていたんですが、この業態だと最初の接点はMEOや広告で、サイトはそこから流れてきた人が比較して納得する場所なんだ、と説明されました。

そこまで決まると、「どこで露出して、どこで納得してもらって、どこでLINE登録を取るのか」という全体図が描けます。サイト制作は、その中の1フェーズとして進めていく形でした。

― 調査の内容で、印象に残っているものはありますか。

新潟市内の競合はもちろん全部調べていただいたんですが、秋葉原の店舗サイトまで調査されていたのには驚きました。

トレカ買取の激戦区なので、そこを見れば業態の完成形がわかる、と。実際に見せてもらったのは、各店がどんなコンテンツを持っているか、どんなSEOキーワードを獲れているか、そしてどのページにPVが集まっているか、という分析でした。

― その分析はとサイトの納得度はいかがでしたでしょうか。

PVの多いページ分析では、ユーザーが本当に知りたい情報は何かというものを教えていただきました。身分証は何が使えるのか、未成年でも売れるのか、査定にどれくらいかかるのか。買取サービスの検討でユーザーが止まるのは、価格ではなく手続きの不安だと言われて、腑に落ちました。

僕としては買取価格の高さを一番押し出したかったんですが、「価格は必ず他店と比較されるので、そこだけでは決め手にならない。最後に効くのは安心感です」と。なので買取の流れと必要書類は、未成年のケースまで分岐させて書き切っています。

複数店舗展開を見据えたシステム設計

― どういう設計だったのでしょうか。

大きく2つあると説明を受けました。

ひとつは、店舗が増えても構造が壊れない作りにすること。店舗情報、アクセス、お客様の声、店舗ブログといった要素を店舗単位で持てるようにしてあって、新しい店舗を出すときは「ページを作り直す」のではなく「情報を入れる」だけで済みます。

もうひとつがSEOです。トレカ買取って、ほぼ地域名との掛け合わせで検索されるんですよね。「新潟 トレカ 買取」「新潟 PSA 買取」とか。だから重要なのは新潟で1位を取ることそのものではなく、地域キーワードの獲り方を型にしておくことだと。店舗ページの構成も、見出しの持ち方も、店舗ブログとの内部リンクも、地域名を差し替えるだけで機能するように整えてもらいました。

「新店舗のたびにSEO設計をやり直すのは、コストも時間も現実的ではありません」という説明で、そこは納得しました。

― 実際にいま、その設計はどう効いていますか。

2店舗目の話が現実に動き始めているので、あのとき先に組んでもらっていて助かったというのが率直なところです。

もし1店舗目を「新潟のためだけのサイト」として作っていたら、次の店舗でまた同じ議論とコストが発生していたはずです。

一番距離が近いパートナーとして

― 今回は外部パートナーが複数いる体制でしたね。

はい。MEO担当、LINE担当、広告担当と、それぞれ別の担当者がついていました。

ここは自分でも不安がありました。全員と個別にやり取りしていたら、オープン準備と並行で確実にパンクしていたと思います。

― どのように進めましたか。

各担当者とのスケジュール調整を、島村さんが引き受けてくれました。おかげで僕は店舗側の判断に集中できました。

それ以上に効いたのが、CTAリンクの設置ルールを設計してもらったことです。こういう体制だと、各領域はちゃんと動いているのに、つなぎ目が誰の担当でもなくなると言われて。広告は配信されている、LINEも動いている、でも「どの広告からLINE登録が来たのか」は誰にもわからない、という状態になりがちだと。

そこで、店舗ごとにLINE動線を分けられるようにしたうえで、広告のクリエイティブ単位でパラメータを発行して、それぞれにLINEのCTAを紐づけられる構造にしてもらいました。

「このクリエイティブを見た人が、このページを通って、LINE登録に至った」という流れが追えるので、広告の成果とCVが点ではなく線でつながるんです。いま広告の数字を見るときに、どのクリエイティブが効いているかを感覚ではなく数字で判断できるのは、この設計のおかげですね。

― 運用面はいかがですか。

ここも助かっています。

「どれだけ精緻な設計でも、担当者が扱えなければ運用されないまま終わります」と言われて、各担当者が自分の領域で作業を完結できるか、パラメータの発行やCTAの差し替えを毎回依頼しなくても回せるか、という視点で仕様を調整してもらいました。

公開して終わりではなく、長く使い続けられるサイトになっていると感じます。

自分のイメージと、マーケティング上の正解の折衷点を見つけられた

― デザインの方向性はどう決まりましたか。

一番議論したのが、この業界の「作法」をどこまで踏襲するか、という点でした。

秋葉原の店舗サイトを見ると、今風の洗練されたデザインとは違う、少しオールドな雰囲気のものが多いんです。ただ、ユーザーが見慣れて使い慣れているのはむしろそっちだと。情報がぎっしり載っていて、必要なことが上から順に全部書いてある形式ですね。

モダンに寄せすぎると「この業界のサイトらしくない」と感じさせてしまうし、かといって雑多にすると、高額なカードを預ける相手としての信頼感が損なわれる。

最終的には、情報の網羅性は業界の作法に合わせて、読みやすさと信頼感は今の基準に合わせる、という組み立てになりました。判断の基準はずっと「大切なカードを安心して任せられそうに見えるか」でしたね。

― 制作の過程で、印象に残っていることはありますか。

デザインの要望に、とにかく速く対応いただけたことです。

僕の中にも「こうしたい」というイメージがあって、それと島村さんのマーケティング観点からの提案が、必ずしも一致しないことがありました。普通なら口頭の議論が平行線になるか、どちらかが折れるかだと思うんです。

でも修正のスピードが速かったので、実際に画面にして並べて比べることができた。だから議論ではなく、見て決められたんです。結果として、僕のイメージとマーケティング上の妥当性の、ちょうどいい折衷点にたどり着けたと思っています。

― ご支援全体を通して、特に良かった点を挙げるとすれば。

すべての提案にロジックがあったことです。

「いまはこういうデザインが流行っているので」ではなく、「この業態のユーザーはこう動くから、ここにこれを置く」という説明が必ずついてくる。だから納得して意思決定できましたし、こちらから要望を出すときも、感覚ではなく理由で話せるようになりました。

外部に発注していると「なんとなく良さそう」で進んでしまうことがあると思うんですが、今回は最後まで理由で議論できたのが大きかったです。

オープン前の時点で、集客の全体像が見えている状態をつくれた

― 公開後の変化はいかがですか。

一番大きいのは、サイト公開の時点で集客の全体設計ができあがっていたことです。

LINEの無料事前査定という明確なゴールがあって、広告もMEOもそこに向けて動かせる。各担当者が「自分は何に貢献すればいいのか」で迷わない状態でオープンを迎えられました。

オープン初日から継続して、満足できる集客数を実現できています。

今後の展望:複数店舗展開と、サイトの継続的な活用

― 今後の目標を教えてください。

新潟を起点に、店舗を増やしていきます。そのときに今回の設計がそのまま効いてくるはずなので、新店舗を出すたびにゼロから考え直さずに済むのは大きいです。

Myoshinさんには公開後の保守も継続してお願いしているので、店舗が増えるフェーズも、サイト自体を改善していくフェーズも、引き続き伴走してもらいたいと思っています。

担当コンサルタントより

今回のプロジェクトは、「Webサイト制作」という発注に対して、その前段の意思決定から入らせていただいたことが本質だったと考えています。

新規事業の立ち上げでは、サイトの巧拙より「サイトが集客全体のどこを担うのか」が決まっていないことのほうが致命的です。そこを定義しないまま制作に入ると、見栄えは良いが役割のないサイトが出来上がります。

また、1店舗目のサイトは1店舗目のためだけのものではありません。2店舗目以降の立ち上げコストを決めるのは、1店舗目の設計です。 店舗テンプレートの構造も、地域キーワードの獲得ロジックも、計測パラメータの発行ルールも、すべて「次」を前提に組みました。

複数のパートナーが並走する体制では、つなぎ目の設計が成果を左右します。今後も保守を通じて、事業の拡大に貢献していきます。

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